子育て
兄弟姉妹の色々な不満、生まれ順ごとの違いと対応

第1子が持ちがちな不満 兄弟姉妹がいる方には、何か不満を感じたことはありませんでしょうか? 特に、上にいるか下にいるかで、生まれ順による性格の違いに気づいたことはありませんか? 兄弟姉妹は、一緒に遊んだり喧嘩をしたりする一番近い存在です。 ですから、「弟じゃなくてお姉ちゃんがほしかった」とか「ひとりっ子の方がよかった」といった思いを持つこともあるでしょう。 生まれ順によって、子どもたちは感じやすい不満や寂しさがあります。 親としては、どのような点に気をつけるべきでしょうか。 まず、第1子には特有の不満が出てくることがあります。 下に兄弟姉妹が生まれると、しばしば上の子が赤ちゃん返りをすると言われます。 これはよくある話です。 上の子は、これまで両親や周囲から独占的に愛情を受けてきたのに、それがいきなり半分になるわけです。 赤ちゃんはとても手がかかるので、子どもの感覚としては「半分以下」の扱いを受けるように感じるかもしれません。 そのため、赤ちゃんが現れたことで親を「取られた」と思うことも少なくありません。 一方で、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ばれることに喜びを感じる一面もありますが、同時にその呼び方がされることによって親への不満や寂しさが生まれ、大人になってもそれを抱えている人は多いです。 第1子はいつも怒られる側であることが多く、自分だけがいつも叱られる立場にいると感じることもあるでしょう。 その一方で、下の兄弟姉妹は上の子が叱られる様子をよく目にしており、その立ち回り方をうまく学んできます。 これに対して、上の子は「ずるい」と感じることもあるかもしれません。 ただ、上の子は常に上位の立場にいるため、下の兄弟から向けられるライバル心に気づきにくく、無神経な言動をしてしまうこともあるかもしれません。 ただし、第1子がしっかりした性格になりやすいのは、我慢をする機会が多いからかもしれません。 兄弟の年齢差による親の思い 例えば、3歳差の兄弟の場合、下の子が3歳になった時点で、親は「あの時、上の子はこんなに小さかったんだ……」と思うことはよくあります。 上の子が小さかった頃に、無理をさせてしまったなと反省することもあるでしょう。 しかし、いつからでも遅すぎることはありません。 率直に気持ちを伝えて、上の子のためだけの特別な時間を作るなど、子供たちが愛情を感じられるような工夫をしてみましょう。 また、障害や病気を持つ子供がいる場合、親は他の兄弟にも第一子と同じような期待をかけてしまいがちです。 末っ子の不満 末っ子からよく聞く不満として、「いつまでも子供扱いされる」というものがあります。 末っ子は甘え上手でかわいがられやすいですが、いつも親が頼るのは上の兄弟ばかりです。 自分だって同じようにできるのにと思っても、それを証明するチャンスは中々巡ってきません。 自分が大きくなれば、上の兄弟も大きくなっていくため、いつまでたっても追いつくのは難しいです。 上の子の習い事の送り迎えについて行っているうちに興味を持ち、「自分も習いたい!」という下の子は多いものです。 親としても、別々の習い事の送り迎えは大変ですから、一緒に習ってくれることはとても助かります。 兄弟共通の話題も増えるし、お互いを刺激し合って成長することも期待できます。 ただし、兄弟で競争する場が増えることにもなります。 末っ子からすれば、上の子は憧れであるだけでなく、ライバルでもあります。 もし兄弟と同じことに興味があるのであれば、それぞれの良いところや得意なところを見つけて、お互いに切磋琢磨していけると良いですね。 また、同じ性別の兄弟がいる場合、末っ子が「手-me-down(身につけないで渡される)」ばかりで、新品は買ってもらえないという不満もよくあります。 普通の家族に生まれなかった子の悩み 生まれつき特殊な家族環境に育った子どもは、周りの人と違う印象を持つこともあります。 親が異なる国や文化を持つ場合、言葉や習慣が違うため、学校や社会でなじめないことがあります。 また、離婚や再婚が繰り返される環境で育った場合、家族の形や交流が複雑になります。 このような子どもたちは、自分自身や家族について質問されることも多く、理解されにくいと感じることもあるかもしれません。 しかし、他の人とは違う経験をしているからこそ、柔軟な思考や多様な視点を持つことができるかもしれません。 自分のバックグラウンドを誇りに思い、他の人との出会いを大切にすることで、自己肯定感を高めることができるでしょう。 また、経験を活かし、異文化や多様性に興味を持ち、自身の成長や将来の仕事に活かすこともできます。 そのような子どもたちを支えるためには、まず家族や学校の中で理解とサポートが必要です。 彼らの悩みや疑問に耳を傾け、情報を提供することで、彼ら自身が誇りを持って社会で生きていくための力を身につけることができるでしょう。 仲の良い兄弟姉妹関係を築くために 兄弟姉妹は、普段一緒に過ごす時間が最も多い家族です。 もちろん、時折喧嘩をすることもあるでしょうが、基本的には仲の良い関係でいてほしいものです。 これは大人になってからも同じです。 ただ、身近な存在だからこそ、関係がこじれると修復が難しいこともあります。 そこで、時々、各々の子どもに対して「自分ばかりが我慢していると感じることはありますか?」「自分だけが損をしていると思うことはありますか?」などと聞いてみることも良いかもしれません。 このような会話を通じて、家族がお互いを信頼し合い、仲良く暮らしていくためのヒントが得られることでしょう。  

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帰省の長時間移動中、子どもが退屈しないようにするためには

楽しく子どもと選ぶ!お気に入りグッズを厳選しよう 帰省の長時間移動中、子どもが退屈しないようにするためには、絵本やおもちゃを持っていくことが必要ですが、荷物が増えてしまうのは困りますよね。 なので、子どもが本当に好きなおもちゃや絵本を厳選しましょう。 子どもが何度でも遊びたがる「実績のあるもの」がベストです。 新しいものを与えればしばらく遊んでくれるかもしれないとか、気に入らなくても他に遊ぶものがなければ仕方なく遊んでくれるのではないかと期待してしまうこともありますが、新しいものは当たり外れが大きいです。 子どもと一緒にどのおもちゃや絵本を持っていくか選ぶと楽しいですね。 「このぬいぐるみはちょっと大きすぎるかな」とか、「このおもちゃを持っていくなら、これはやめておこうかな」と交渉するのも楽しいです。 子ども用の小さなリュックやカートを用意して、「これに入るだけね」と容量を決めるのも良いでしょう。 また、バッグは原則的に子どもが運ぶことにしておけば、重さの問題も解決しやすくなります。 出先で新しいアイテムを手に入れることの利点 新しい刺激(おもちゃ、本、お菓子など)を与えたい場合、出先でアイテムを手に入れることが大切です。 そのアイテムを手に入れた場所や状況を思い出に残すこともできます。 また、出かける先には、あらゆる機会に可愛い孫にプレゼントを買おうとしている祖父母がいることも忘れないでください。 飛行機で移動する場合、絵本を貸してもらったり、小さなおもちゃをプレゼントしてもらえることもあります。 筆者はよく飛行機で帰省することが多かったのですが、機内で子供が騒がないように、工夫されたアイテムばかりでした。 これらのアイテムはコンパクトでありながらも、広げると形が変わる軽量なプラスチックのおもちゃで、まるで試着して遊ぶように楽しむことができ、何年も遊ぶことができました。 次回の搭乗時にも持ち歩いて、何度もお世話になりました。 絵本は読み終わったら、客室乗務員を呼んで交換できるので、お願いしましょう。 航空会社側としても、子供が静かにしてくれるなら、その程度の手間は問題ありません。 ただし、気を使う必要はありません。 スマホやタブレットを活用して スマートフォンやタブレットは、長時間の移動中に大いに役立ちます。 ゲームを楽しむことができ、本を読むこともでき、動画も視聴することができます。 退屈を一掃する最強のアイテムです。 充電器も忘れずに持っていきましょう。 また、音を出してゲームをする可能性がある場合は、イヤホンも忘れずに準備しましょう。 ただし、子供たちは音量を大きくしがちなので、注意が必要です。 もしかしたら、スマートフォンを子供に預けることに反対する人もいるかもしれません。 しかし、ほとんどの人がスマートフォンを十分に使いこなしていないだけです。 彼らは単に「最近の若い親たちについていけない」と思っているだけですので、気にすることはありません。 つまり、子供たちはすぐにゲームに飽きるものです。 その間、親は次の課題に向けて気持ちを高めることができます。 子どもが周りに迷惑をかけないようにするためには 子どもがスマホゲームにハマってしまった場合、特に帰省後など、公共交通機関での移動中に注意が必要です。 ここでは、子どもにルールを決めることが重要です。 例えば、「公共交通機関での移動中だけスマホゲームをする」というようなルールを設けましょう。 また、指紋認証やパスワード設定をするなどして、子どもに「スマホは親のものを借りている」という認識を持たせることも大切です。 親が子どもの使用状況を管理することは、安全性を確保するためにも必要です。 しかし、どんなに準備をしていても、子どもの行動は思い通りにいかないことがあります。 子どもはぐずったり、ジタバタしたり、騒ぎ出したりすることがありますが、それは不可抗力です。 親としては、周りの人々に配慮しなくてはいけないという思いもありますよね。 子どもの声がうるさいために住民運動が起こることや、マンションでの挨拶禁止のお触れなどのニュースを聞くと、子育てをすることが制限されてしまうのかと悲しくなります。 しかし、大人たちは必ずしも子どものことを忘れているわけではありません。 周りの人々は、必死に子どもをあやしている親を見て、自分のことのように心配し、何か助けることができないかと思っているのです。 したがって、子どもが不穏な動きをする(ジタバタや絶叫など)が2~3回続いた場合、周りの人々に「すみません」と声をかけたり、せめて会釈を送ることが大切です。 自分が困っているサインを出すことも良いでしょう。 「イマドキの若い親は子どもを静かにさせられないのか!」と怒っている人々は、「自分なら子どもを泣き止ませられるのに」と考えているかもしれません。 彼らは本当は手を貸したいのですが、どうすれば良いかわからず、自身の無力感に腹を立てているのかもしれません。 そのような人々の心に入り込むためには、「ごめんなさい」や「すみません」といった言葉を積極的に使ってみましょう。 例えば、大阪のおばちゃんなら、お菓子をくれるかもしれません。 あくまでお互いに気持ち良く過ごすための少しの気遣いが重要です。  

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家庭における子どもの仕事について

子どもの成長において、家庭の中での役割分担は重要です。 家庭は小さな社会であり、そこで子どもは社会性を身につけます。 そのため、家庭の中でのトラブル解決や人間関係の構築が上手くいかないと、将来の社会生活にも影響が出る可能性があります。 ですから、子どもにとって最初の社会性を学ぶ場として、家庭においてもしっかりと役割を持つことが重要です。 ただし、社会には様々な人が存在しますし、必ずしも全ての人と気が合うわけではありません。 親自身が反面教師として機能する場合もあるでしょう。 しかし、そのようなことに気がつくのは子どもが成長してからで構わないと思います。 なぜなら、子どもが自分自身を見つめることで自分の価値観が形成され、自分に合った生き方を見つけることができるからです。 現在の子どもにとって最善の選択が将来も必ずしも最善ではないからです。 これらの視点から考えると、家庭は子どもにとって最初の社会として、社会性を学ぶ場としての重要な存在です。 家族との関係性を築く中で、親子での役割分担やコミュニケーションの大切さを意識し、子どもの社会性の発達を支援することが育児において重要な要素となります。 家庭は子どもに役割を与える社会の最初の場所である 家庭とは、子どもが最初に出会う社会であり、そこで子どもには役割が与えられます。 この考えに至った経験は、多くの母子や親子関係に悩む人々を見ていて、後になって「こんなはずじゃなかった」と気づいた時にどのように修正するかが本当の家庭の姿ではないかという疑問が浮かんだからです。 もし幼少期から「家庭の中は子どもが最初に社会と出会う場所である」という観点で子どもと接していたら、何か違った未来があったかもしれません。 皆様には、少なくとも一部分でもこの考えを覚えておいていただきたいと思います。 社会においては、人々には必ず役割が存在する 皆様の多くは、何らかの形で就労経験を持っていると思います。 正社員である必要はありませんが、アルバイトの経験があるか、少なくともお手伝いしたことがある人ならばほとんどの方がいるのではないでしょうか?その際に報酬を受け取った経験がある人もいるかもしれません。 言葉には「働かざる者食うべからず」という諺があります。 これは「社会に存在する以上、どのような形であれ他人の役に立つことが必要であり、その上で生活の糧を得ることが当たり前である」という意味です。 昔は労働は生活の糧を得るために行う必要があり、自分が生きていくための食べ物を手に入れるために働くという意識があったでしょう。 特に農作業が主要な仕事であったため、その感覚がより強まったのかもしれません。 しかし、いつからかホワイトカラーの仕事が増え、金銭を得ること自体が重要視されるようになりました。 子どもたちは、「糧を得ている」という意味をすぐに理解することはなかなか難しいでしょう。 個人的には、家庭がこの考えを伝える場所であるべきだと思っています。 過去には、「誰のおかげで飯が食えてる」という言葉が一般的であり、糧を得ている人は尊敬されていた時代もありました。 これは、糧を得ている人は立派だと多くの人が考えていた時代の表れでもあるのでしょう。 家族としての自覚と自信を育てる 「新聞を取るのは、僕の係なんだよね」 現代では、子どもたちが家庭でお手伝いをする機会が少なくなっていると感じることがあります。 過去に比べて男子はお手伝いをする割合が増加しており、一方女子は減少しているというデータもあります(週三日のお手伝いに限定した場合)。 しかし、このデータからも、お手伝いをする子どもたちは家族の一員としての自覚と自信を持ち、将来にも明るい希望を抱いていることがわかります。 私が中学生の頃は、家庭で「新聞を取るのは、僕の係なんだよね」というような話がよくありました。 私自身も夕刊の配達を担当し、年齢が上がるごとに洗濯物や夕食の洗い物などの仕事が増え、親と喧嘩することもありました。 しかし、今の子どもたちはどのくらい家庭でお手伝いをしているのでしょうか? 2011年の花王株式会社生活研究センターの調査によると、お手伝いをする子どもの割合は20年前と比べて男子が増えている一方、女子は減っているという結果が出ています。 具体的な割合を見ると、男子は2割から3割に増加しており、女子は4割から3割に減少しています(週3日のお手伝いに限定)。 これは賛否が分かれる結果ではないでしょうか? しかし、この調査ではお手伝いをする子どもたちは時間を有効活用できており、家族の一員としての自覚と自信を持ち、将来にも明るい希望を持っているという結果も出ています。 つまり、お手伝いをすることで家事に前向きに取り組む子どもたちは成長し、自己肯定感を高めることができるのです。 家庭でのお手伝いは、子どもたちが社会で役立つための基本的な教育でもあります。 家族内でお手伝いを通じて、働く喜びや責任感を学ぶことができれば、将来の社会生活においても積極的に参加し活躍することができるでしょう。 したがって、家庭でのお手伝いは家族としての自覚と自信を育む重要な要素なのです。 子どもの家事参加で社会性を育む 普段の生活の中で、お皿を下げたり洗濯物をかごに入れるなど、家庭でできる小さなお手伝いはたくさんあります。 これらのお手伝いを子どもに頼んで、彼らに役割を与え、家族の一員としての自覚を持たせることは、彼らが社会性を学ぶ上で非常に重要です。 今年こそ、子どもに家事の係りを持たせてみることをおすすめします。 子どもが家事を通じて責任感や協力心を育み、自己肯定感を高めることができるでしょう。 彼らの成長を見守りながら、家族としての絆を深める素晴らしい機会となるはずです。  

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引っ込み思案な子どもへの克服アプローチ

1. 強みを強化する 好きなことで自信をアップ! 引っ込み思案な子どもに対して、親が積極的に関与することは、なかなか効果がありません。 親が「ほら、いってらっしゃい!」「大丈夫、がんばって!」と子供の背中を押してしまうのは、その子の心の準備が整ってから行うべきです。 なぜなら、恥ずかしがり屋な子供は、自ら積極的に行動することに不安を感じているからです。 ですので、親は子供が自信を持てるような環境や活動を提供することが重要です。 その方法としては、子供が好きなことに取り組む機会を与えることが挙げられます。 好きなことをすることで、子供は自分の得意な分野で成功体験を積み重ねることができます。 例えば、子供が音楽が好きなら、音楽の教室に通わせたり、楽器を練習する時間を作ることができます。 また、スポーツが好きなら、サッカークラブや野球チームに入会させたり、一緒に公園で遊ぶことも良いでしょう。 好きなことに取り組むことで、子供は自信をつけることができます。 自分の得意なことで成功体験を積むことで、自信を持つことができますし、他の人との関わりも自然と増えていきます。 また、好きなことを通じて他人と協力する機会も得られるため、チームワークやコミュニケーション能力も身につけることができます。 親は子供が好きなことに対して積極的に関与し、応援することで、子供の自信をアップさせることができます。 自信を持てるような環境や活動を提供することで、引っ込み思案な性格を克服し、子供が自ら積極的に行動するようになるでしょう。 子供の自信を引き出す方法 子供の自信を引き出すためには、まずはその子の得意なものや好きなことに集中することがおすすめです。 例えば、かけっこ、お絵かき、お歌、ダンス、あやとり、なわとび、しりとりなど、自分が得意だと感じる活動に取り組むことで自信をつけることができます。 ある日本人の男の子がイギリスでの経験を話していました。 彼はイギリスに着いた当初、英語が上手く話せず、かつ極度に恥ずかしがり屋だったそうです。 しかし、彼はサッカーが得意で、それを通じてイギリス人の友達を作ることができました。 人は得意なことに自信を持っていると、堂々と振る舞ったり、他の人と会話したりすることができるものです。 このように自分の得意分野を持つことで、自信を養い、自分の弱点やシャイな性格というネガティブな要素をカバーすることができるのです。 特に恥ずかしがり屋の子供は、人数が多くなると緊張してしまう傾向がありますので、最初は家族や少人数の友達と関わりを持つことから始めることをおすすめします。 小学校に上がる前の子供であれば、ママがほめ言葉をかけながら、その子の得意なことに対する自信を高めること、また同じ興味を持つ友達を見つけてグループを作っていくことが効果的です。 恥ずかしがり屋の子供は、大きなグループではなく小さなグループで自分の世界を持つことで幸福感を感じます。 つまり、「友達100人できるかな」というような大きな世界を求めるよりも、自分に合った小さな世界を作ることが大切です。 子供が自分らしさを表現できる場所を作るためには、サポートをしていくことが必要です。 克服方法2. 慣れの力を活用する しかし、学校生活では、苦手なことでも頑張らなければならない場面もあります。 これに関しては、恐怖症の克服にも応用される「慣れ」の力を活用することが有効です。 慣れの力を活用することで発表会などでの不安要素を減らす方法 不安要素があると、本番で頭が真っ白になることがあります。 引っ込み思案・恥ずかしがり屋の場合は、人前に出るだけで不安が高まりますので、事前に不安要素を減らすことが重要です。 例えば、「セリフが上手く言えるかな?」という不安がよぎると、本当にセリフが頭から飛んでしまうことがあります。 それは恥ずかしがり屋以外の人でも同じですが、恥ずかしがり屋の場合、不安がさらに強くなる傾向があります。 そこで、慣れの力を使います!人の倍、緊張してしまう分、人の倍、余分に練習して、セリフに対しての慣れを持たせておくのです。 頭が真っ白になってもセリフだけはスラスラ出てくるくらいに予行練習を重ねておくと、自信がアップし、本番で驚くほど落ち着いて対処できることもあります。 恥ずかしがり屋な性格は変わらないけれど、強みでカバーできる 上記の対策を通じて分かるように、恥ずかしがり屋の部分は大人になっても変わらないことがあります。 人は生まれつきの気質があるため、恥ずかしがり屋である性格は変えることはできません。 しかし、その性格を活かして、慣れや予行練習などを通じて自身の強みに変えることは可能です。 恥ずかしがり屋であることを否定するのではなく、それを受け入れながら、慣れや対策を通じて自信を持つことが重要です。 発表会などでの不安要素を減らすためには、それぞれの個性を活かして、自信を持って取り組むことが大切です。 なんとか大丈夫だという経験を積み重ねることで、自分の内なる恥ずかしがり屋の部分を守る力が育まれます 子供の不安を和らげるためには、以下の2つのステップ、つまり強みを育てることと慣れを引き起こすことを活用してみることをおすすめします。 強みを育てる 子供が自信を持つためには、成功体験を積み重ねることが重要です。 このため、子供の得意なことや興味のあることに対して、積極的に関わる機会を作りましょう。 例えば、子供が絵を描くのが好きなら、絵のコンテストに参加させたり、自宅で展示会を開いてみたりすることが考えられます。 その結果、子供は自らの才能や努力の成果を実感し、自信を持つことができます。 慣れを引き起こす 何か新しいことに挑戦する際、不安や緊張はつきものです。 しかし、何度も経験を積むことで慣れていき、徐々に不安や緊張も軽減されていきます。 例えば、子供が公演や発表会に出る機会を作ることで、緊張に慣れることができます。 最初はとても緊張するかもしれませんが、何度も練習や経験を積むことで、本番でも自信を持って取り組むことができるようになります。 以上の2つのステップを組み合わせて活用することで、お子さんの不安を和らげることができます。 自信を育てることや慣れることは、子供の将来において重要な要素となりますので、どうぞ積極的に取り組んでみてください。  

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ママ友:子どもを通じて知り合った母親の間で形成される関係

ママ友付き合いの目的とは? ママ友とは、子どもを通じて知り合った母親の間で形成される関係です。 この関係の目的は、多くの場合、子育てにおける情報共有や助け合い、日常生活の支え合いです。 ママ友同士は、同じような時期を経験し、同学年の子どもを持つ同志として、子育ての悩みや喜びを共有する存在です。 さらに、ママ友同士は近所に住んでいることが多く、いざとなった時には頼れる相手としても重要な存在です。 また、意気投合すれば、子どものいない時間でも本当の友人として関係を築くこともできます。 ママ友は、人生における欠かせない友人です。 一方で、ママ友という存在には個人差があります。 関係が浅い人もいれば、深い関係を築くこともあります。 ママ友は、友人ではないと言う人もいますが、ママ友の範囲は広く、幅広い関係が含まれます。 どのような関係を築きたいのかは、個人の希望やニーズにもよります。 例えば、平均的には、ママ友との関係を同僚のような感覚で持っていることが多いです。 同僚と同様に、先輩後輩の存在や友人とまでは言えない関係ですが、職場で気の合う人と関わることで、日常の楽しさや充実感を得ることができます。 つまり、ママ友付き合いの目的は、子育てにおいて情報交換や助け合いをすること、日常生活の支えとなる関係を築くことです。 ママ友同士は、子どものことだけでなく、自分自身の充実や幸せを追求するためにも重要な存在なのです。 上手なママ友付き合いのための5カ条 ママ友との関係を深めるためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。 以下に、上手なママ友付き合いのための5つのカ条をご紹介します。 1. ママ友の悪口は言わない: ママ友たちとの関係を築く上で、他の人の悪口を言わないことは重要です。 たとえ共通の立場や意見を持っていたとしても、人間関係を構築する上で信頼性を保つためには避けるべきです。 2. 苦手な人がいたら、分かりあおうと思わない: 人それぞれの価値観や性格は異なるものです。 自分自身の意見を押し付けることなく、相手の違いを受け入れることが大切です。 相手と意見が合わない場合でも、お互いの違いを尊重し、お互いに気持ちよく関わるように心がけましょう。 3. グループ内での企画には参加する: ママ友たちとの関係を深めるためには、グループ内で行われる企画やイベントに積極的に参加することが重要です。 お互いの交流を深める場として楽しい会になることが多いため、積極的に関わることが大切です。 4. 役員に選ばれた場合は責任を果たす: 共同制作の役員に選ばれてしまった場合、責任を果たすことを心掛けましょう。 ただし、自分の時間や能力に限りがあるため、無理な負担をかけることは避けるべきです。 5. 長続きする関係性を築くためには、同じ地域に住む人々とも関わることが重要です。 小学校や中学校、習い事などで関わることが予想されるため、長期的な友人関係を築くためには、同じ地域の人々と積極的に交流することが大切です。 上手なママ友付き合いを実現するためには、お互いに気を配り、尊重しながら関係を築くことが大切です。 これらのポイントを心がけることで、より良いママ友関係の構築につながるでしょう。 子ども同士のトラブルに関しては、事情を事細かに聞き取ることが大切 子ども同士の喧嘩やトラブルが発生した場合、双方の子供たちに事情を聞いてみることは、非常に重要です。 例えば、おもちゃの取り合いに関する問題があった場合、「〇〇くんのママ、〇〇くんがおもちゃを貸してくれない~」と友達の母親が直談判してくることがありますが、私たちとしてはまずは子供自身に解決させるべきです。 子供には、「まずは相手に直接話してみて」と伝えると、想像以上にうまく解決することがあります。 一つ注意したいのは、自分の子供だけに一方的に非難を浴びせることです。 「叩いちゃダメ!」「貸してあげなきゃダメでしょ!」と言いたくなる気持ちは分かりますが、それは友達に対しても同じくらい言われるべき言葉です。 自分の子供に対して厳しくしすぎると、「なんでボクだけ怒られるの?」となってしまうこともあります。 もし喧嘩が長引きそうな場合は、双方の子供たちに対して事情を聞いてみてください。 子供が「だって○○だから……」と言った場合は、「なるほど、〇〇だったんだね」と理解を示してあげましょう。 そして、「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と問いかけると、落ち着いて「一緒に使う」とか「順番で使う」といった提案が出てくる場合もあります。 幼い子供だとそこまで具体的な提案はできないかもしれませんが、それだけで気持ちや態度が変わることもあります。 ですので、違う遊びを提案してみてください。 最後に…無理に合わせず親子のペースをつかんで 新しい環境は大人にとっても緊張するものです。 多くのママたちにとっては同じ気持ちではないでしょうか。 また、ママ自身が社交的でも子供がそうではない場合、逆に子供が社交的でもママがそうではない場合もあるでしょう。 全てを子供のペースに合わせる必要はないと思いますが、子供の様子を見ながら、心地良いペースでママ友関係を深めていけると良いですね。  

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スマホ使用の約束が破れば子供はスマホ依存になる? 親が罰をすることが逆効果になる理由

「スマホは1日1時間以内」とか、「食事中はスマホを触らない」とか、「スマホは自分の部屋に持ち込まない」といった具体的なルールを定めて、子供がスマートフォン依存にならないようにする家庭が多いと思います。 もちろんこれらのルールを守る限りは問題ありません。 しかし、実際にはルールを守ることができないために、「スマホ依存・スマホ中毒」が起こることもあるのです。 一度スマホの使用を規制するようなルールを破ってしまうと、その後もスマホへの執着が高まり、依存状態に陥ることがあります。 親が罰として、スマホの使用禁止や没収を行う場合もあるでしょうが、実はこれが逆に子供をスマホ依存に追い込んでしまう原因になるのです。 なぜなら、罰がスマホ依存に向かわせる2つの理由があります。 1つ目の理由は、子供が親に反発心を持つことでスマホへの執着心を高めることです。 親は、子供がスマホの使用ルールを破ったことだけを見て、罰を与えることがあります。 しかし、子供の立場に立てば、スマホの使用ルールを破った理由があるかもしれませんし、その他の時間は約束を守ってきた可能性もあります。 そんな時、子供が独自の事情でルールを破ったにも関わらず、それだけを取り上げられたら、子供は親に対して反発心を抱くでしょう。 その結果、子供はますますスマホに執着するようになります。 2つ目の理由は、親子のコミュニケーションが減り、スマホの使用時間が増えることです。 子供が親に反発心を持つと、当然コミュニケーションも減少します。 子供は親に不満を持ち、友達との会話で感情のはけ口を見つけ、ますますスマホを触りたくなるでしょう。 このように「スマホの使用ルールを破ると罰を受ける → スマホの使用禁止や没収」という対応は、子供のスマホ制限には何の効果もなく、むしろスマホへの依存を促してしまう結果となるのです。 スマホ依存にしないために大切なことを子供との関わり方に組み込む その1、スマホ使用のルールは、子供自身で考えさせる 子供の自主性を尊重するために、スマホ使用のルールを親が一方的に決めるのではなく、子供に自分で考えさせましょう。 スマホの使用が過剰になると、依存したり中毒になるリスクがあることを子供に伝え、どのようにスマホを使うべきかを考えさせることが重要です。 そして、そのルールを親子の約束事として定めることで、子供自身がルールを守る動機づけを持つことができます。 その2、子供がスマホに触れている時は声をかける 子供がスマホに夢中になって触っている時には、興味を示し、会話を促しましょう。 子供が何を見ているのか、どうやって面白い画面が表示されるのかについて尋ねることで、子供は喜んでママに説明したり、自慢することがあります。 スマホを親子の共通の話題にし、コミュニケーションツールとして活用することで、子供との関係を深めることができます。 その3、子供にスマホ以外の興味を持たせる 子供にはスポーツや体を動かすことで楽しめる経験をさせてあげましょう。 また、動物園や美術館などに連れて行き、実物を見る喜びや自然の雄大さ、神秘さに触れる機会を提供しましょう。 子供がスマホより魅了されるものと出会うきっかけを与えることで、スマホ以外の活動に興味を持つよう促すことができます。 その4、約束を破った時は反省させる もし子供が自分で決めたルールを守らなかった場合には、ただ禁止するだけでなく、子供自身になぜルールを守ることができなかったのかを考えさせましょう。 まずは子供の話を聞くことで、なぜ守ることができなかったのかを理解し、反省させる機会を与えましょう。 これにより、子供自身がルールを守る意識を高めることができます。 子供のスマホ利用には考慮すべき事情がある 子供がスマホの利用に問題がある場合、その背後にはきっと彼らなりの理由があるはずです。 子供が自己中心的な言い訳をすることもありますが、それを軽視せず、彼らに自覚させることが重要です。 ただ単に叱ったり没収したりしても、問題は解決しません。 また、子供が成長するにつれて、スマホの使い方も変わってきます。 ですから、ルールや約束事を再評価し、見直すことも必要です。 スマホの利用を規制するのではなく、子供をスマホの活用者に育てましょう 現代の子供たちは、スマートフォンを使えないと友達とのつながりが希薄になり、疎外感を感じることもあります。 また、社会人になればスマホは必要不可欠なアイテムにもなりますし、膨大な情報を手軽に得られる便利なツールとして使われています。 親としては、「スマホのルールを守っていないあなたが悪い」と考えるかもしれませんが、子供たちにとっては「何か他の理由」があるのです。 その原因を考え、子供たち自身が納得できるようなルールを立てることが大切です。 子供たちがスマホに支配されるのではなく、上手に活用できるような子供に育てることが目標です。  

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コラム:不審者から子供を守るために

知らない人とは「身元を知らない人」 子どもたちが安全に過ごすために、親は知らない人というのは「身元を知らない人」のことを意味します。 具体的には、住んでいる場所や何をしているかを知らない人です。 子どもたちは、何度か話をすることでその人の顔を知るようになると、だんだんとその人を「知っている人」と認識してしまい、警戒心が薄れてしまいます。 しかし、連れ去りを狙う加害者は、子どもと計画的に接触して身元を知らせていきますので、こうした人に気を付ける必要があります。 一方で、近所に住んでいる人や井戸端会議をしている人など、「近所の人」と話す場面があれば、子どもに挨拶するように教えましょう。 特に一軒家に住んでいる人は、集合住宅の住人よりも地域の人間関係を重視しています。 子どもたちが挨拶をすることで、コミュニティ内で子どもを見守る目を育てることができるでしょう。 子どもへの安全対策として、地域の「こども110番の家」を確認しましょう 地域には、「こども110番の家」という特別な場所があります。 これは、何かあった時に子どもが駆け込める場所であり、一軒家やお店の玄関に表示されています。 地域によってデザインは異なるかもしれませんので、子どもと一緒に通学路を歩きながら、これらのプレートをチェックしておきましょう。 知らない人との安全な距離は1.5メートル以上 知らない人に話しかけられた場合、安全な距離は1.5メートル以上です。 これは、大人が手を伸ばして触れられない距離のことを指します。 1.5メートルの距離があれば、手を伸ばされても逃げることができます。 また、この距離は公的な距離であり、相手をあからさまに避けているとは感じさせません。 子どもと一緒に、手を伸ばして実際の距離を体感しておきましょう。 注意が必要なのは、車の中から話しかけられる場合です。 ドアを隔てていても、知らない人との距離は1.5メートル以上を守ることが基本です。 特によくある声かけ事案は、「道をたずねられた」というものです。 しかし、まともな大人は子どもに道を尋ねることはありません。 子どもたちには、「わかりません」と答えてその場を立ち去るか、無視しても構わないことを教えましょう。 本当に困っている人は、大人に道を尋ねるものです。 不審者を撃退する最も効果的な方法は? 不審者が一番おそれているのは「人の目」です。 したがって、もし怖いと感じた場合は、大声を出しても構いませんし、ためらうことなく防犯ブザーを鳴らしてもいいことを教えましょう。 CAP(子どもへの暴力防止プログラム)では、お腹の奥から出す低い「おぉぉぉぉーー!」という特別な声の発声練習を行います。 なぜなら、キャー!助けてー!などの子どもの高い声は、周囲の大人には遊んでいる声のように聞こえてしまうからです。 日常生活での危険回避方法について 身の危険を感じたときには、周囲に非常事態が起こっていると伝えるために、低くて大きな声を出す練習をしておきましょう。 声を出すことで、周囲の人々に注意を喚起し、近くにいる大人に助けを求めることができます。 また、ある人物から「お母さんが入院したから病院まで送っていってあげる」と言われるような状況にも注意が必要です。 このような場合、子どもはお母さんの安全を心配し、同時にその人物の信用性についても疑問を抱くでしょう。 迷ったときには、自分だけで決断せずに、信頼できる大人に相談するようにしましょう。 学校の先生や近所の人に助けを求めることで、安全な判断ができるようになります。 もし相手が怪しい人物であれば、大人を呼びに行って戻ってきた際にはその場にいないはずです。 子どもは、防犯ブザーを鳴らすことや相手を無視することについて、自分の行動が相手に対して失礼だったり迷惑をかけるのではないかと心配することがあります。 しかし、自分が感じる恐怖を優先して行動することを伝えましょう。 もし相手の大人が子どもを怖がらせたり脅したりするなら、それは相手の責任です。 子どもには、自分の安全を最優先に考え、逃げることが一番大切だと伝えましょう。 具体的には、ランドセルを捨ててでも逃げてくることや服が汚れてしまっても構わないことなどを伝えておくと、子どもは迷わずに行動できるでしょう。 もし掴まれてしまった場合には、頭突きや目つぶし、噛みつきなど、どんな手段を使ってでも逃げるよう伝えましょう。 子どもを傷つけようとする大人に配慮は必要ありません。 相手を怯ませて逃げるためには、ためらわずに攻撃する必要があります。 ただし、「やっつけよう」と考えることは絶対に避けてください。 子どもが武道を習っている場合には特に、それを強調して伝えましょう。 子どもの落ち度を責めない 女性や子どものための護身術の講座(WEN-DO)も各地で開催されており、一度受けておくと良いです。 この講座では、小さい骨の多い足の甲を踵で思い切り踏むなどの自己防衛の方法が教えられます。 また、掴まれた手を小指から引きはがす方法も学ぶことができます。 自己防衛のために、暗い道をひとりで歩かない、知らない人に気をつけるということは重要です。 しかし、被害にあった子どもを「気をつけなかったからだ」と責めるのは適切ではありません。 もし子どもが恐い思いをして話してきたら、それを受け止めてあげましょう。 子どもが被害を打ち明けやすい環境を作るために、責めることは避けるべきです。 子どもには、「こわかったね」という言葉で気持ちを受け止めてあげるべきです。 そして、「よく話してくれたね」と抱きしめましょう。 子どもが落ち着いている時に、相手の情報や状況を尋ねることができたら、学校や警察に連絡する必要があります。 「今度から気をつけるのよ」と言いたくなるかもしれませんが、それは避けるべきです。 なぜなら、子どもは自分の落ち度を責められたと感じてしまうからです。 もし言いたければ、「これからどうしたらいいと思う?」と子どもに尋ね、一緒に考えることが重要です。  

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子育て
コラム:ママ友の誘い方

共通の話題で盛り上がれる関係の築き方を考えよう 昔からの友人との関係は特別で、お互いの人生や個性を知り尽くしています。 冗談を言い合っても愛を感じることができる関係ですね。 「そういう性格だよねw」と言いながらもお互いを理解しあえます。 ただ、子どもを持つ時期は人それぞれで、子どもを持たない友人もいます。 子育てには悩みや心配事がつきものですので、「同じ年齢の子を持つママ友」、特に、同じ園や学校に通っているママ友は、心強い存在です。 子どもの行事に関わることも多いため、気の合う人を見つけたいと思いますね。 友人になりたいというのは自然なことだと思います。 子どもがいるからこそ出会えた、そんな幸運な出会いに感謝したいと思いますよね。 気になる人には、アプローチをしてみましょう ママ同士とはいえ、気になる人にアプローチすることは恋愛と似ているように感じられるかもしれません。 積極的に声をかけるタイプや、自然体でそばにいることから接近するタイプ、物陰からじっと見つめながら声をかけてもらうのを待っているタイプ……。 あなたはどのタイプですか?最近では個人情報の保護のため、園や学校から保護者の連絡網が配られなくなっています。 ですので、気になるママ友には、個別に連絡を取る必要があります。 「LINEで連絡しましょう」と、まずはLINE上で友達になって連絡手段を確保するのも気軽でいいですし、子どもとママの名前と連絡先が入った「ママ名刺」を活用するのもおすすめです。 保護者会などでは、服装や髪の色などの雰囲気が似たママたちが一緒にいることが多いようです。 自分が「なんとなく気になる」と感じる人は、相手も同じように思っている可能性が高いかもしれません。 ママ友とのつながりが大切な子育て時代 子どものクラスや習い事を通じて知り合ったママ友との関係は、子育て時代において非常に重要です。 これは、子どもの習い事に対する考え方や興味の方向が親の価値観を反映していることにも関連しています。 同じ興味や関心を持つ親同士が集まり、こうした共通の関心事がきっかけでママ友とのつながりが生まれることもあります。 特に、チームプレイが必要とされる習い事では、送り迎えや遠征などで保護者同士が頻繁に顔を合わせる機会も多く、仲良くなるチャンスが多いと言えるでしょう。 新しい環境での友情の始まり 筆者は、引っ越しをして子どもが新しい保育園に入ったばかりの頃、同じクラスのママ友から手紙を受け取りました。 その手紙には、保護者会での筆者の話に感銘を受けたことや、一度話してみたいという思いが伝えられており、彼女の連絡先も書かれていました。 最初は「どのママだろう?」と思いながらも、その連絡先に返信をしたことがきっかけで、筆者と彼女はとても気が合う友人になりました。 彼女の声掛けがあったおかげで、新しい環境での子育てに不安を感じていた筆者はとても嬉しかったです。 その経験から、筆者は自ら声をかけるようにするようになりました。 そして気づいたことは、ママ友を求めている人はたくさんいるということです。 ただし、きっかけがあればと待っている状態であり、筆者自身もそうでした。 自分が素敵だと思うママ友がいれば、積極的に挨拶して声をかけてみましょう。 気が合うかどうかは、実際に話してみないとわからないのですから。 日程を具体的に提案しましょう 参観日や保護者会で、顔見知りになり挨拶もするようになった場合、次は実際にママ友と時間を共有したいと思うこともあるでしょう。 そんな時には、「○日、空いてますか?」といったあいまいな言い方ではなく、具体的な日程を提案すると良いでしょう。 例えば、「来週の金曜日、ランチしませんか?」や「次の参観日に一緒にランチしましょう」といった具体的なアイデアが有効です。 このように具体的な日時を伝えることで、相手も返事しやすくなります。 日程が決まれば、お互いのスケジュールを調整しながら具体的な計画を立てることができます。 相手の断りやすい誘い方を意識しよう 仲良くなりたい相手に対して、急に「○日、空いてますか?」と声をかけると、相手が困ることがあります。 私自身もたまにそうやって声をかけられることがありますが、どう答えればいいのか迷ってしまいます。 空いていない場合は、「その日は都合が悪いけど、何の用事ですか?」と聞けるのですが、空いていると答えてしまうと断りにくくなるし、相手が自分をよく知らない場合は「マルチ商法や宗教勧誘かも?」といった心配も出てきます。 そこで、私は相手の都合を答えるのは保留にして、まずは理由を聞くようにしていますが、微妙なストレスを感じることもあります。 相手が断りやすい誘い方を心がける 相手が「空いている」と答えた後で用件を聞かされると、気が進まなくても断りにくい状況になります。 そのため、「ランチに誘いたいんだけど、○日は空いてる?」といった具体的な用件や自分の気持ちを最初に伝えましょう。 「その日は都合が悪いんだな」という返事が返ってくるかもしれませんが、それは仕方ありません。 自分のことが都合悪いと感じても、相手を責めたり傷つけたりしなくてすみます。 もし相手も仲良くなりたいと思ってくれているのであれば、「じゃあ、代わりに○日はどう?」や「しばらく忙しくて無理だけど、また声かけてもらえる?」といった言葉が返ってくることもあるかもしれませんね。 ただ断られた場合でも、タイミングが合わなかっただけだと思って、過剰に考えたり感じたりせずに「じゃあ、また誘うね」と気軽に流してしまいましょう。 上手に断られることは、相手に気を使わせないために重要です。 自分の想像で相手の気持ちを一喜一憂せずに、良好な人間関係を築くためには、これが基本です。  

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成年年齢引き下げによる変更点と社会的影響

2022年4月から施行された改正民法により、成年年齢が20歳から18歳へ引き下げられました。 これは、明治時代以来の約140年ぶりの成年の定義の見直しとなります。 成年年齢の引き下げに伴い、様々な変更が起きました。 まず、各地方自治体では従来1月に行われていた成人の日の式典の名称が変更され、20歳を対象に行われていた「成人式」は「二十歳のつどい」に変わりました。 また、成年年齢の引き下げにより、若者の社会参加の時期が早まり、社会の様々な分野での活躍が期待されています。 具体的な変更点としては、成年年齢未満の若者が親の同意なしで行えるようになったことが挙げられます。 例えば、部屋の賃貸や携帯電話、クレジットカードの契約、高額商品のローンを組むことが、親の同意がなくても個人の意思で可能になりました。 また、10年パスポートの取得や国家資格の取得(公認会計士や司法書士など)も法律上は成年年齢を満たせば可能となりました。 一方で、成年年齢の引き下げには懸念も存在します。 社会経験の少ない若者が安易に契約を結び、トラブルに巻き込まれるリスクがあるといった点が挙げられます。 承認拒否権も行使できず、自身の責任を負わなければならないことも注意が必要です。 さらに、厚生労働省は「児童虐待防止法」において、児童虐待の対象は18歳未満の児童と定めています。 したがって、育児放棄(ネグレクト)の対象も18歳未満の児童とされています。 成年年齢の引き下げにより、社会的な考え方や規制が変化しました。 一方で、若者の自己責任や社会経験の必要性についても再評価が必要です。 親の役割は年齢に関係なく、子供を自立させて社会に送り出すこと 幼い子供が何か問題を引き起こした場合、親は責任を負います。 たとえば、小学校で友達にうっかりケガをさせてしまった場合、担任の先生は親に連絡をし、子供と一緒に相手の自宅に謝りに行くことがあります。 まだ幼い子供の場合は、子供が引き起こしたトラブルや事故に対しては、親も保護者としての責任があると言えます。 中学生の子供が公共の交通機関で騒いでいる場合、「親のしつけがなっていない」というように、一般の人々は考えるでしょう。 では、いつまで「子供の責任は親の責任」と考えるのでしょうか。 子供が成年に達したらでしょうか。 あるいは、就職して経済的に自立するまででしょうか。 では、就職せずに家にいる子供は、いつまでも親が責任を負う必要があるのでしょうか。 時々、「甘やかしてばかりいると子供が自立しない」という言葉を聞くことがあります。 では、子供を突き放せば自ら責任を取って自立するのでしょうか。 実際にはそうではありません。 もし突き放すことで自立するのなら、子供が自立しないと悩む親は存在しないでしょう。 確かに現在は成年年齢を超えれば、法律上は大人として扱われます。 しかし、親の役割は単純に法律の制限に限定されるものではありません。 親は子供が成長し、自立するためのサポートを提供する責任を持ちます。 子供が18歳を超えたからといって、親が責任を放棄することはありません。 親は子供が社会に適応し、成功するためのスキルや価値観を教育する役割を果たす必要があります。 親が子供を自立させるためには、適切な生活環境や教育を提供するだけでなく、子供の自己決定能力を育み、自立した判断をする力を培う必要があります。 また、親は子供が将来に向けて自信を持ち、困難に立ち向かうための支えになるべきです。 子供が社会に送り出されるとき、親の役割は終わったとは言えません。 親は子供が成功するためのサポートを提供することで、子供の将来を支えることができます。 親の役割は、子供が18歳に達するまでという法的な制限ではなく、子供を自立させるための責任です。 親は子供が成人になっても、子供の成長と幸福を支えるために存在し続けるのです。 子どもが自立する育て方のコツ、特に大切な7つ 1.子どもが自立するために、親が転ばぬ先の杖を出し過ぎないようにしましょう。 子どもは自分自身の体験を通して物事を理解し、学んでいきます。 失敗も経験の一部であり、自立するための成長の機会でもあります。 親が過保護になりすぎてしまうと、子どもの学びの機会を奪ってしまい、自立への意欲を減退させることがあります。 子どもが幼い時に犯した失敗は、彼らが自分自身を見つけるための大事な一歩です。 親としては見守る姿勢を持ちましょう。 2.子どもに物事の決定権を与えることが重要です。 宿題を先にするか、遊んでから宿題をするか、雨の日に傘を持って出かけるかどうかなど、迷う場面で親が「宿題を先にしてから遊びなさい」「今日は傘を持って行きなさい」と指示してしまうことがあります。 しかし、親が判断し決定してしまうと、子どもは責任を親に委ねることになりがちです。 子どもに決定する機会を与えましょう。 小さなことでも自分で決めたことに責任を持つことができるようになると、子どもは将来の人生においても責任を持つことができるようになっていきます。 子どもが情緒的に甘えてきた時は充分甘えさせる 子どもが親に甘えてくる瞬間は、彼らが不安を感じている時です。 もし、親が「いつまでも甘えるんじゃない!」と突き放してしまえば、子どもは一時的に親から離れ、自分が受け入れられないと感じてしまい、ますます依存的になってしまう可能性があります。 もし子どもが普段一人でできることを「ママ、手伝って!」と言ってきたり、膝の上に乗って甘えてきた場合は、充分に甘えさせてあげてください。 彼らの不安や寂しさを受け止めて、共感してあげることが大切です。 金銭的、物質的な要求には約束を決める 子どもが「買って!」と物質的なものを要求してくる場合、すべてを満たしてしまえば、その要求はどんどんエスカレートし、物やお金の価値を増やしてしまいます。 やがて、心が満たされない時に物やお金で心を埋めようとし、どれだけ与えても飽き足らず、自立することを妨げてしまうでしょう。 お菓子の場合は「今日は1個だけね」と約束し、おもちゃの場合は「次のお誕生日にね」と約束するなど、約束をすることが大切です。 また、おこづかいの場合は、一か月の使える金額を決めて、子ども自身が計画を立てて使うことを教えることも必要です。 待つことや我慢する力を育む 社会に出て行けば、グループに参加すれば、我慢や自分の意見を引っ込めたりする必要がある場面がたくさんあります。 そのためにも、待つことや我慢する力を子どもに備えておくことは大切です。 ただし、我慢は親が無理やり押し付けるものではなく、子ども自身が「ガマンしよう」と思って行う自己制御(セルフコントロール)の我慢であることが重要です。 これには、親子の信頼関係や計画を立てたり考えるスキルが必要になってきます。 日常生活で子どもとのコミュニケーションを深めたり、計画を立てて行動することや、情報を集めて考える習慣を身につけることなど、親が手本となって教えることが大切です。 子どもの失敗を受け入れることの重要性 子どもさんが何かに挑戦して、上手くいかずに失敗することはあるかと思います。 その際、「だからダメだって言ったでしょ!」「何をやっても上手くできないのね」といった否定的な言葉を使ってしまいませんか?また、親の経験からして子どもの失敗が予測できても、気持ちを表に出すことは難しいものです。 しかし、そんな時には「よく頑張ったね。 次はきっとうまくいくよ」と、失敗した子どもの心を温かく受け入れてあげることが大切です。 それによって、子どもの心は強くなり、自己向上への意欲を高めることができるでしょう。 感謝やあいさつの習慣の大切さ 家庭で「ありがとう」「おはよう」「いただきます」といった言葉を省略しがちではありませんか?笑顔であいさつすることは、相手を受け入れ肯定する素晴らしい表現方法です。 感謝やあいさつの言葉は、ただ人間関係を円滑にするだけでなく、子ども自身の心も豊かにする役割を果たします。 また、思春期になると親子の会話が減少することもありますが、あいさつが会話のきっかけとなることもあります。 あいさつは当たり前の習慣ですので、親がよい見本を示し、子どもに身につけさせましょう。 子どもの自立と社会への貢献 成年年齢の繰り下げが行われても、子どもが一気に大人になるわけではありません。 子どもが18歳の時に成人としての自覚を持つならば、親もその時点での子どもの社会への羽ばたきと自立をサポートする責任を持つべきです。 子どもが親元を離れて一人立ちする際、しっかりと自立し、強く生きていけるような姿を見送りたいものです。 そのような子どもに育つことは、親の責任であり、また親の幸せでもあるのではないでしょうか。  

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